ニュース

奈良の大仏、髪の量半分だった レーザー解析で定説覆る


東大寺の大仏様の螺髪の数が、今まで言われていた966個ではなく492個だったそうだ。
あの大仏様は奈良時代に作られたままではなく、江戸時代に修復されているそうだ。
この修復時に螺髪の数が減ったのか、造立当初からこの数だったのかはわからないそう。
1260年以上経って新たなミステリーの出現とは。

奈良の大仏、髪の量半分だった レーザー解析で定説覆る
朝日新聞デジタル 12月3日(木)5時8分配信
 奈良・東大寺の大仏の毛髪(螺髪〈らほつ〉)が、定説の「966個」ではなく、「492個」だったことがわかった。1千年近く伝えられてきた説を、レーザー光を使った最新技術が覆した。東大寺が近く、ホームページで知らせる。
 大仏の正式名は「盧舎那仏(るしゃなぶつ)」。聖武天皇の命令で造られ、奈良時代の752年に完成した。東大寺によると、平安時代に寺の歴史などを記した「東大寺要録本願章第一」には、「天平勝宝元年(749年)12月〜同3年6月、螺髪を966個つくった」とある。
 今の大仏は江戸時代に修復された。螺髪が最初は966個あったのか、修復で減ったのかなどは不明だという。東大寺関係者には「見えている数から推測してもそんなにないのでは」という声もあったが、江戸、明治時代の文献にも「966個」とあり、ずっと定説とされてきた。
 最近、修学旅行前に事前学習する子どもらから「螺髪の数はいくつですか」という質問が増えた。今年から大仏殿に掲げられている日本数学検定協会の問題にも、「966個の螺髪を一つの円の中に収めた場合、円が最小となる時の面積は」とあり、正確な数を調べることにした。だが、背後に光を表現した「光背(こうはい)」があって、数えられなかったという。
最終更新:12月3日(木)7時29分