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<ガザ地区>たこ揚げで東日本大震災の被災者激励


いつの時代でも、どこの国でも、子供たちは未来の希望だ。
東北の子供たちとともに、このガザの子供たちの未来が明るいものであるように祈る。

  • たこはうまく揚がらなかったが、「日の丸」を見せて誇らしげな子供たち。そろいのTシャツには「絆」「あなたたち日本と共に」などが書かれていた=パレスチナ自治区ガザ地区南部ハンユニスで、大治朋子撮影



ガザ地区>たこ揚げで東日本大震災の被災者激励
毎日新聞 3月13日(日)19時44分配信
 2014年夏のイスラエルとの戦闘で多数の家屋が破壊されたパレスチナ自治区ガザ地区の南部ハンユニスで13日、東日本大震災の被災者を激励する恒例のたこ揚げがあり、1300人余りの子供たちが参加した。被災地・岩手県釜石市の子供たちも同日、たこ揚げを開催。インターネット電話でガザの子供たちと交流し、「未来への希望」などを語り合った。【ハンユニス(ガザ地区)大治朋子】
 インターネットで釜石の子供たちと話した9年生のラワン・サフィさん(14)は「日本で大学に通いたい」と話した。サフィさんは昨年11月、寄付金でガザの教諭や同級生ら3人とともに来日、釜石も訪ねた。釜石の復興ぶりについて「再建が早くて驚いた。日本は戦後は何もないところから立ち直った。私たちも同じように復興できると希望を持ちたい」と話した。
 子供を代表して演説したラナ・アボエルエールさん(14)は「被災地への支援と連帯の思いを示すためのたこ揚げです」と語った。
 ガザの子供たちは11年夏、約1万3000枚のたこを一斉に揚げ、ギネスの世界記録に認定された。兵庫県・淡路島の住民がこれを知り、震災が起きた3月11日に国内外でたこを揚げるイベントを提唱。ガザでは12年、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の主催で始まった。今年は台湾や韓国、ネパールなどでも開催したり、同様の行事が催されたりする予定。
最終更新:3月13日(日)21時29分