気象

さくら前線スタート 今年は“長持ち型”


今年は開花が早くてもその後の気温が低く、開花時期を長く楽しめるという予想だ。
雨に当たるとつらいけれど、多少寒い程度なら長く続いてくれるほうがありがたい。

さくら前線スタート 今年は“長持ち型”
ウェザーマップ 3月19日(土)20時0分配信
 福岡や名古屋でさくらが咲いて、開花前線がスタートしました。東京のさくらも、もうまもなく開花でしょう。来週後半に気温は下がる傾向なので、今年のさくらは、”長持ち型”となりそうです。
 三連休初日の19日は、福岡と名古屋でさくら開花の発表がありました。どちらも平年より早い開花です。一方、東京の標本木はまだ咲いていませんが、花の軸が伸びてきているので、開花はもうまもなくでしょう。また、岐阜でも、まもなく開花発表がありそうです。
 このように桜の開花を促しているのは、上空の西風を隔てて南側の領域に流れ込んでいる、暖かい空気です。ところが、来週後半になると、上空の西風が大きく蛇行する見込みです。そのため、日本列島には冷たい空気が流れ込むでしょう。
 気温は、来週前半までは高めの日が多いものの、来週後半は低めになる傾向です。予想最高気温は、沖縄でも20℃に届かない日があり、東京や名古屋でも、15℃を下回るような日があるでしょう。
 今年のさくらは、平年よりも早く開花する所が多い予想ですが、気温の下がる時期がある影響で、咲き進むペースはゆっくりでしょう。お花見は長い期間楽しめそうです。
気象予報士國本未華
最終更新:3月19日(土)20時0分