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熊本で震度7 気象庁が会見「陸域の浅い地震では余震が多い」


【中継録画】熊本で震度7 気象庁が14日深夜に会見

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熊本で震度7 気象庁が会見「陸域の浅い地震では余震が多い」
THE PAGE 4月15日(金)2時0分配信
 14日午後9時26分ごろ、熊本県震源とする地震があり、熊本県益城町(ましきまち)で震度7を観測した。気象庁によると、震度7地震は九州地方では初めて。14日深夜に会見した同庁地震津波監視課の青山元(げん)課長は、今後1週間ほどは震度6弱程度の余震が続く可能性があるとして警戒を呼びかけた。
九州地方では初めての「震度7
 震源の深さは11キロでマグニチュードは6.5。地震のメカニズムは、南北方向に引っ張りの力を持つ断層の「横ずれ」によって発生し、「この地方では一般的なメカニズム」(青山課長)とした。近くに布田川(ふたがわ)断層、日奈久(ひなぐ)断層という二つの活断層があるが、これらとの関係は現段階では不明で、今後調査を進めるという。
 震度7地震は、阪神淡路大震災(1995年)、新潟県中越地震(2004年)、東日本大震災(2011年)に続き4回目の観測。九州地方としては、1923年に近代観測が始まって以来、初めてとなる。マグニチュードが6.5だったにもかかわらず、震度7を記録したことについて、青山課長は「震源が浅いので、規模が小さめの地震でもその真上では強く揺れることもある」と説明した。
 今回の地震では、震度6強や6弱クラスの余震が頻発している。これについては「陸域の浅い地震では一般的には余震が多いという特徴がある」と述べた。
 この二つの断層付近では、直近では2000年6月8日に震度5弱地震が発生。古くは1889年7月28日にマグニチュード6.3の地震が発生するなど、震度5以上の地震が何度か起きている。青山課長は「活断層がある事自体、過去から地震が発生していた地域ということ。今回(震度7)が100年で初めてといっても、それ以前は多分にあった可能性はある」と述べた。
 また、活発化する阿蘇山との関連については「直接的な関連性は今のところない」との見解を示した。
気象庁の会見全編動画
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=XtG6PIihkgo
最終更新:4月15日(金)2時56分