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【熊本地震】「割れたマンションは建築ミスではない」一級建築士は語る


-拡散された写真



-絵にすると…


熊本地震】「割れたマンションは建築ミスではない」一級建築士は語る
見た目だけに惑わされないで
posted on 2016/04/15 14:35
熊本を襲った震度7地震の後、ある写真がTwitterで爆発的に拡散された。
マンションに亀裂が入る、衝撃的な画像だ。テレビ局も一斉に報じた。この現象は、地震に対するマンションの脆弱さを示すものなのか。
「建物が弱いから、ヒビが入っているのではありません」
そう話すのは、建築設計事務所勤務の一級建築士だ。
「エキスパンションジョイント」という構造で、建物が巨大だったり、重さがあったり、形がいびつな場合、建物を複数に分割し揺れに強くするのだという。
「エキスパンションジョイントには、壊れることで衝撃を吸収するもの、吸収した後に元に戻るものとありますが、写真を見る限り、ちゃんと機能を果たしたことは間違いないと思います。これを見て設計ミスや施工ミスというのは、おかしいですね」
建築家の片山惠仁さんも、エキスパンションジョイントについて、こうツイートしている。

建築物は全体としてバネのように振動しながら、振動エネルギーを熱エネルギーに変換しつつ、地震に耐えるシステムです。なのでユニット毎に適切に揺れる空間を確保するのが エキスパンションジョイントの役割です。
— 片山惠仁 (@YOSHIMASAKATAYA)

衝撃的な写真は、「ちゃんとした建築」ゆえに生まれたものだった。