ニュース

伝統技法のつえ世界に 京都の「つえ屋」、欧州など進出計画


-海外進出に向け試作した西陣織や蒔絵を取り入れた商品(京都市上京区・つえ屋本社)



写真の杖は試作品ということだ。
この会社の商品はお手軽価格の物から100万円超えの高級品もある。
この試作品を売るときには、いくらくらいになるのだろう?
たしかに富裕層向けの商品だ。

伝統技法のつえ世界に 京都の「つえ屋」、欧州など進出計画
京都新聞
海外進出に向け試作した西陣織や蒔絵を取り入れた商品(京都市上京区・つえ屋本社)海外進出に向け試作した西陣織や蒔絵を取り入れた商品(京都市上京区・つえ屋本社)
 ステッキ・つえ専門店を展開するつえ屋(京都市上京区)が海外進出を計画している。来春のシンガポールを皮切りに、欧州でも出店を予定する。京蒔絵(まきえ)や西陣織など京都の伝統技法を生かした高付加価値商品を海外の富裕層らに売り込み、グローバルな成長を目指す。
 シンガポールの新店は現地企業と組み、商業施設内に開設する。これまで海外では、催事での販売実績はあるが、常設店を構えるのは初めて。数年以内をめどにステッキの文化が根付くフランスやドイツ、イタリアなどにも店舗を設け、欧州市場で需要を開拓する。
 海外では、装飾性の高いつえやステッキを中心に取りそろえる。著名な京蒔絵師、下出祐太郎氏が装飾を施した商品のほか、西陣織の生地や北山杉を材料に使用した商品なども投入する。
 同社は2006年に1号店を京都で開設。
 現在は京都や大阪、東京の10カ所に直営店を持ち、業績を伸ばしている。今後は高齢化が進む海外の先進国で需要が伸びると見込み、数年前から進出を準備してきた。
 坂野寛社長は「つえを通じて京都の文化を世界に発信し、伝統工芸の再評価や、継承にもつなげていきたい」としている。
【2016年05月29日 13時59分】