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ロシアのソチ五輪ドーピング疑惑、告発をめぐる5つのポイント


共産圏の国や独裁政治の国はスポーツも国策の一環としていることが多い。
スポーツでの国威発揚の一番わかりやすい例が五輪での金メダルだ。
過去に東側で国家的組織的に行われてきたドーピングを考えれば、今現在も継続して
行われているだろうと想像するに難くない。
新たな薬物の出現とそれを検出する手段の開発とは追いかけっこだと言われるが、
それ以外の場所でまで不正があれば何でも可能になってしまう。
自分や仲間がドーピングしているとも知らずに頑張っていた選手がいたら、とても気の毒だ。
皆が正々堂々闘っていると思っていた真っ当な選手や応援している人たちも、とても気の毒だ。
残念なことだ。

ロシアのソチ五輪ドーピング疑惑、告発をめぐる5つのポイント
AFP通信
2016年07月18日 14:00 発信地:ロサンゼルス/米国
【7月18日 AFP】2014年のソチ冬季五輪でもロシアがドーピングを行っていたとする内部関係者の告発を受け、真相解明に動いていたリチャード・マクラーレン(Richard H. McLaren)氏の調査結果をまとめた報告書が、18日に公表される予定となっている。
 ロシアはすでに、陸上選手が国際大会の出場を禁止されているが、関係者の一部からは、報告書で告発の証拠が示されれば、ロシアのリオデジャネイロ五輪出場を全面的に禁止すべきだとの声も上がっている。
 そこでAFPは今回、モスクワ反ドーピングセンター(Antidoping Centre Moscow)の元所長、グリゴリー・ロドチェンコフ(Grigory Rodchenkov)氏が行った告発のポイントを5つにまとめた。
■メダリストも多数関与
 ソチ冬季五輪では、メダリスト15人を含む多数のロシア人選手が国家ぐるみのドーピングプログラムに関わり、その結果、開催国ロシアがメダル獲得数でトップに立った。
■ロドチェンコフ氏自身が中心人物
 プログラムの一環として、ロドチェンコフ氏自身が3種類のステロイド(steroid)を混合した薬物を男女のロシア人選手に提供していた。
■検体をすり替え
 ロシアの諜報機関が反ドーピングセンターに協力し、本来なら開封が不可能なはずの回収ボトルを開ける方法を見つけ出した。そして薬物を含んだ尿サンプルをクリーンなサンプルとすり替え、発覚を防いでいた。
■政府も関与
 告発によると、ロシア・スポーツ省がドーピングの取り組みを積極的に主導していたとされているが、政府関係者はこれを否定している。
■命の危険も?
 ドイツ公共放送連盟(ARD)の報道が発端となり、ロシア陸上選手のドーピングスキャンダルに一気に火がついた2015年末、中心人物として実名が挙がったロドチェンコフ氏は、センター長の職を辞して米国へ脱出した。その理由について、身の危険を感じたと米紙に明かしている。
 2016年2月にはロドチェンコフ氏の側近で元センターの幹部、ニキータ・カマエフ(Nikita Kamayev)氏とビャチェスラフ・シニョフ(Vyacheslav Sinev)氏が死亡している。
(c)AFP