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米共和党全国大会、波乱の幕開け 反トランプ代議員が激しい抗議
トランプ夫人の演説に盗用疑惑 8年前のオバマ夫人と同じ表現


毎回「予定調和」と揶揄され、一種のお祭りとも言われていた党大会の候補者指名。
今回は初日から波乱の幕開けとなった。
開催地であるオハイオの代議員は反トランプ派、抗議のためそっくり退出するという事態。
さらには「次のファーストレディです」とトランプ氏自ら紹介して登壇したメラニア夫人の
演説は、現ファーストレディが8年前に民主党大会で行った演説からのパクリが判明。
普通こういうスピーチの原稿はライター達が相当練り込んで作り上げるものなのに、なぜこんなことに?
用意された原稿を蹴飛ばして自分で作ったものを読んじゃった!ということだろうか?
まだ始まったばかりの党大会、目が離せない状況は続く。

共和党全国大会、波乱の幕開け 反トランプ代議員が激しい抗議
AFP通信
2016年07月19日 07:07 発信地:クリーブランド/米国
【7月19日 AFP】米共和党の全国大会が18日、オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で始まった。会場では、この大会で党からの正式指名を受ける見込みのドナルド・トランプDonald Trump)氏に批判的な代議員らから激しい抗議の声が巻き起こり、波乱の幕明けとなった。
 反トランプ派の代議員ら数百人は、大会規則を変更しトランプ氏への投票拒否の選択肢を与えるよう要求。しかしこれに関する議論も正式投票も認められなかったことを受けて、大声で抗議を始めた。
 反トランプ派が声を荒げ「恥を知れ!」と連呼すると、同氏を支持する代議員らも大声で応戦。反トランプ派の中には、退場した人もいた。
 この騒動で、民主党からの指名を確実にしたヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官との一騎打ちとなる11月の本選までに結束固めを目指しながら、難航する共和党内の分裂が改めて浮き彫りになった。
(c)AFP

トランプ夫人の演説に盗用疑惑 8年前のオバマ夫人と同じ表現
CNN.co.jp
2016.07.19 Tue posted at 21:03 JST
(CNN) 18日にオハイオ州クリーブランドで始まった米共和党の全国大会で、大統領選の党指名候補に確定している実業家ドナルド・トランプ氏の妻、メラニア夫人が演説に立った。この時の言葉の中に、ミシェル・オバマ大統領夫人が8年前の民主党大会で演説した時と全く同じ表現が出てきたため、にわかに盗用疑惑が持ち上がっている。
ラニア夫人が有権者らの前で本格的な演説をしたのは初めて。移民としての生い立ちや米国への思い、トランプ氏への愛情を語った。
しかしその一部は、2008年8月にコロラド州デンバーで開かれた民主党大会でミシェル夫人が行った演説と酷似していることが分かった。
ラニア夫人はこの日の演説で、幼い頃から両親に植え付けられた価値観は「自分が望む人生のために努力すること、自分が口にする言葉は約束だということ、言ったことは実行し約束を守ること、人には敬意を持って対応すること」だと述べ、「この教訓を息子にも伝えていく。さらに何世代も先まで伝えなければならない」と訴えた。
また「あなたの達成への制約はただひとつ、自分の夢がどれだけ強いか、そのためにどれだけ努力する気があるかだ」ということを、米国の子どもたちに知ってほしいと述べた。
一方ミシェル夫人は当時、オバマ氏と自分がともに教えられてきた価値観として、全く同じ内容をほぼ同じ表現で紹介していた。次世代の子どもたちに知ってほしい限界の話も、到達できる「高さ」の限界とした部分、自分の夢が「どこまで届くか」とした部分以外は一字一句同じだった。
ラニア夫人はこの日、演説を控えたNBCテレビとのインタビューで「原稿は一度読み返しただけ。できるだけ助けを借りずに自分で書いたので」と話していた。
トランプ陣営の演説原稿に詳しい運動員によると、メラニア夫人の演説には複数の有力顧問がかかわり、原稿を編集したり、修正を提案して助言したりしたという。
ミシェル夫人の演説との類似点が指摘された後、トランプ陣営の広報担当顧問は声明で「メラニア夫人の素晴らしい演説を書くにあたり、ライターのチームは夫人の半生からヒントを得たり、彼女自身の考えを一部に反映させたりした」と述べたうえで、演説を「大成功」と評価した。盗用疑惑への言及はなかった。
疑惑はツイッターなどで指摘された。最初に気付いた1人とみられる男性はオバマ大統領のファンで、「自分が到達できる限界」の一節を聞いた時に「おかしい」と思い、ミシェル夫人の演説を検索したという。この男性が2つの演説を並べて比較したツイートは、1万6000回もリツイート(再投稿)された。