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相模原市の障害者施設に刃物男 19人死亡、20人重傷





事件の一報を知った時には言葉を失った。そして「なぜ?」が消えない。
被害者は施設の入所者、加害者は施設の元職員。なんという事件だ。
施設の性格上、この加害者の動機はあまり報道されないかもしれない。
しかし、なぜこんな凶行に至ったのかをきちんと調べて報道してほしい。
二度とこのような事件を起こさないためには必要なことだ。

相模原市の障害者施設に刃物男 19人死亡、20人重傷
BBC.com
2016年07月26日
26日午前2時40分ごろ、神奈川県相模原市緑区の障害者施設、社会福祉法人かながわ共同会「津久井やまゆり園」に刃物を持った男が侵入し、少なくとも19人が死亡した。さらに25人が負傷し、このうち20人は重傷という。
このような事件は日本では非常にまれで、過去数十年間で最悪の大量殺人事件となった。
神奈川県警は同日午前3時ごろに津久井署に出頭してきた男性を逮捕。「津久井やまゆり園」の元職員だと話しているという。報道によると「障害者なんていなくなればいい」と供述している。
世界でも最も安全な国のひとつといわれる日本では、事件の衝撃が広がっている。
官房長官は記者会見で、「多くの何の罪もない方が犠牲になった、大変痛ましい衝撃的な事件だ」と述べた。
政治家への手紙
報道によると、逮捕されたのは植松聖容疑者(26)。今年2月に東京都千代田区衆院議長公邸に手紙を持参して訪れていた。手紙には障害者の大量殺害を予告する内容が含まれていたという。その後、同容疑者は2週間近く措置入院させられていた。
やまゆり園の職員は午前2時半に施設内にナイフを持った男がいると警察に通報。報道によると、植松容疑者は窓を割って侵入し、人々を刃物で刺し始めたという。
神奈川県の担当者らの会見によると、施設には入所者約150人が暮らしており、事件当時は職員8人が勤務中だったという。
共同通信相模原市消防局の話として、死亡した19人は年齢が19歳から70歳だったと報じた。このほか25人が負傷し、うち20人が重傷。死亡者には男性、女性の両方が含まれている。
治療に当たっている医師の一人はNHKに対し、負傷した人たちは非常に精神的ショックを受けていて、話せる状況にないと語った。
容疑者は犯行後、施設から自分で車を運転して津久井署に向かったとみられる。
神奈川県警が記者団に語ったところによると、植松聖容疑者は出頭時に血が付いた包丁やナイフを持っていたという。
当局者は、事件とテロとの関連を否定している。
銃規制が非常に厳しい日本では、大量殺人事件は珍しい。
しかし2008年6月8日には、東京・秋葉原歩行者天国に男が大型トラックで突入し、歩行者7人が死亡、10人が負傷した。
さらに2001年の同じ6月8日には、大阪府池田市大阪教育大学附属池田小学校に精神病の治療歴のある男が刃物を持って侵入し、児童8人が殺害され、教師を含む15人が負傷した。