ニュース

クリントン陣営も参加=米大統領選結果の再集計要求
トランプ次期米大統領、票の再集計は「ペテン」


-米首都ワシントンD.C.にあるジャーナリズムの博物館「ニュージアム」で、演説するヒラリー・クリントン国務長官(2016年11月16日撮影、資料写真)。(c)AFP/YURI GRIPAS



-米ニューヨークにあるニューヨーク・タイムズが入居する建物で行われたインタビューを終えたドナルド・トランプ次期大統領(2016年11月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/TIMOTHY A. CLARY


クリントン陣営も参加=米大統領選結果の再集計要求
AFPBB
2016年11月27日 06:42 発信地:ワシントンD.C./米国
【11月27日 時事通信社米大統領選で敗れたクリントン国務長官の陣営は26日、第3党「緑の党」候補だったジル・スタイン氏らが複数の激戦州の投票結果の再集計を求めている動きに参加すると表明した。米メディアが報じた。
 スタイン氏の陣営は「サイバー問題の専門家から、投票結果が操作された可能性があるという報告を受けた」と主張。トランプ次期大統領が勝利したウィスコンシン州はこれを受け入れ、再集計を決めた。
 クリントン陣営の弁護士は、26日付のワシントン・ポスト紙(電子版)などに対し、こうした動きについて「外部による違法行為の証拠はないが、選挙の手続きが全ての関係当事者に対して公平であることを確認したい」と述べた。
 スタイン氏は、トランプ氏が勝ったペンシルベニア州、優勢とされるミシガン州でも再集計を求める方針という。ウィスコンシン州を含む3州の再集計でクリントン氏が逆転すれば、大統領選の結果は覆る。
 一方、トランプ氏は26日の声明で、スタイン氏の主張について「これは勝敗が決した選挙に対する緑の党の詐欺だ。選挙結果は尊重されるべきだ」と非難した。
(c)時事通信社

トランプ次期米大統領、票の再集計は「ペテン」
AFPBB
2016年11月27日 12:36 発信地:ワシントンD.C./米国
【11月27日 AFP】ドナルド・トランプDonald Trump)次期米大統領は26日、今月8日の大統領選で同氏が勝利した3つの激戦州の一つ、ウィスコンシン(Wisconsin)州で準備されつつある票の再集計を「ペテン」だとした上で、選挙での勝利は異議申し立てやののしりを受けるものではなく尊重されるべきだと主張した。
 再集計は緑の党(Green Party)の大統領候補としてわずかな票を集めたジル・スタイン(Jill Stein)氏が要求しているもので、共和党候補だったトランプ氏は「すでに敗者が敗北を認めている」選挙だとしている。民主党候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏陣営は再集計に参加するとしつつ、今のところ選挙に不正な点は見られないとしている。
 スタイン氏は大統領選の結果について、トランプ氏が勝利したペンシルベニア(Pennsylvania)州とミシガン(Michigan)州でも再集計を要求する方針。トランプ氏はこれら3州で、合算してわずか10万票余りの差で勝利した。これら3州での辛勝により、トランプ氏は選挙人団過半数となる270人を超える選挙人を獲得した。
 トランプ氏は「これは、すでに敗者が敗北を認めている選挙についてのペテン話だ。この選挙結果は尊重されるべきであって、異議申し立てやののしりを受けるべきではないのに、ジル・スタインはまさにそれをやっている」と述べた。だがトランプ氏自身は選挙期間中に、もし敗北したら結果を拒否すると威嚇し、メディアと体制派エリートが選挙運動で不正を行っていると主張していた。
(c)AFP