世界(パレスチナ)

  • 宗教は恐ろしい。信仰は人を助けることも多いが、宗教ゆえに断ち切れない争いも多い。
  • 虐げられた歴史を持つ人々が、なぜ他者を同様に虐げていることがわからないのだろう。
  • 自分たちは優先されるべきである、それが当然である、そのためには何をしても正当である。
  • そんな考え、正しいとは思えない。
  • 何より許しがたいのは、幼い子供たちを巻き込むこと。
  • 自分たちは選ばれたものであり他者を攻撃し排除すべしと教えるのは、間違っている。
  • 隣人を憎み、石を投げ、唾を吐きかけることを教えるのは、間違っている。
  • 憎しみは、憎しみを育てるだけだ。
  • しかし、その考えの根底にあるのは、宗教。
  • 国家よりも強いもの、それが宗教。
  • 自己に向けられている限り大いに助けとなるが、他者に向けられたとたんに恐ろしい凶器となる。それが宗教。
  • 数千年前から聖書にしるされているのだと、それが正しいのだと教えられれば、疑問を持たなくても不思議はない。
  • 宗教問題は簡単には善悪を決められない根深い問題だということはわかっている。
  • しかし、次世代、次々世代にまで相互憎悪を育てるようなことが正しいはずがない。
  • 虐げられているものの一人である少女が、「相手を憎むのではなく、仲良くすることができるはず。自分はそのためにできることをやっていきたい」と話していたのが救いだ。