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放射線量高い遺体 収容できず
原発土壌でプルトニウム検出
原発がいよいよ大変なことになっているようです。
どの程度の量をどの程度人体が取り込むとどの程度悪影響があるのか、その詳細が
明らかになっていない以上、素人にはどうなっているのか分かりません。
大丈夫という言葉を信じるしかないのです。
毎日「明日には状況が好転していますように」と願っています。

10キロ圏内、遺体収容できず=福島第1原発放射線量高く―警察庁
時事通信 3月28日(月)19時6分配信
 警察庁は28日、東京電力福島第1原発の半径10キロ圏内の福島県大熊町で見つかった男性の遺体収容を断念したと明らかにした。遺体から検出された放射線量が高く、搬送できないと判断した。圏内には他にも収容されていない遺体が残されている可能性があり、同庁は「対応策を検討したい」としている。
 同庁によると、遺体は27日午前、通報を受けた福島県警の機動隊員らが、同原発から5〜6キロ離れた屋外にある作業所敷地で発見した。
 遺体表面から全身除染が必要とされる「10万CPM(1分間当たりの放射線検出回数)以上」の放射線量を計測。搬送者が放射線を浴びる恐れがあるほか、搬送先にも広がる可能性があることなどから、収容を断念した。遺体は、収納袋に入れて近くの建物の中に一時的に安置したという。 
最終更新:3月28日(月)23時32分

<福島第1原発>土壌からプルトニウム 建屋外にも汚染水
毎日新聞 3月29日(火)1時18分配信
 ◇格納容器損傷の可能性高まる
 東京電力は28日、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発1〜3号機のタービン建屋外にある「トレンチ」と呼ばれるトンネル状の穴の中に水がたまり、2号機では1時間当たり1000ミリシーベルトを超える高い放射線量が検出されたと発表した。建屋地下の汚染水がトレンチに漏れ出した可能性がある。また同日、敷地内の土壌から毒性の強い放射性物質プルトニウムが検出されたことも明らかにした。いずれも炉心内で作られる放射性物質放射線量で、11日の被災以来指摘されていた核燃料や格納容器の損傷の可能性が高まった。
 プルトニウムの濃度について東電は、1940〜80年代に繰り返された大気圏核実験の際、日本に降ったものと同等で人体への影響はないとしている。新たな土壌を採取し、継続的に分析する予定。
 トレンチはタービン建屋と海との間にある凹字形トンネルで、非常用電源を冷やすための海水が通る配管や海水をくみ上げるポンプのケーブルなどを納めている。普段は水がないが、1〜3号機とも地表付近まで水で満たされているのを27日午後3時半ごろ発見、直後に線量を測定した。
 2号機のトレンチの水は1000ミリシーベルト(1シーベルト)以上で、同タービン建屋地下の汚染水と同様、炉心の冷却水の10万倍以上のレベルだった。1号機は0.4ミリシーベルト、3号機はがれきがあるため近寄れず測定していない。周辺の大気の放射線量(1時間当たり)は▽1号機0.4〜1ミリシーベルト▽2号機100〜300ミリシーベルト▽3号機0.8ミリシーベルト
 東電は最も水面が高い1号機のトレンチについて、海への流入を防ぐ処置を取った。
 プルトニウムの調査は21、22日に実施した。1、2号機から500メートル〜1キロ離れた5地点で土壌を数百グラム採取し、日本原子力研究開発機構が分析。その結果、全地点の土から原子炉内で発生するプルトニウム239、240が検出され、うち2地点からプルトニウム238も検出された。
 大気圏核実験では主にプルトニウム239、240が大気中に放出され、238はほとんどないことから、東電はこの2カ所については今回の事故によるものとみている。
 プルトニウムは▽被災時運転中だった1〜3号機の炉心▽1〜6号機の使用済み核燃料プール内の核燃料▽3号機で使用していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料のいずれにも含まれる。今回検出されたプルトニウムの由来について東電は「特定はできない」と話した。
 原子炉の冷却作業は、水を増やすほどタービン建屋に汚染水がたまる恐れがあることから難航している。【藤野基文、八田浩輔】
 ◇「憂うべき事態」
 経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦審議官はプルトニウムの検出について「健康影響は考えられないが、燃料棒の損傷があることを示している。放射性物質が漏れないようにする(原発に)あるべき五重の壁が破れたことを示す。憂うべき事態だ」と述べた。
最終更新:3月29日(火)1時59分