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難病の篠沢教授 番組で直筆ラブレター
篠沢先生……。テレビで見せる柔和な笑顔とは違い授業はとても厳しかったけれど、
それだけにやりがいのあるものだった。またあの厳しいお声を聞きたい。
一日も早く治療薬が見つかることを願う。

難病の篠沢教授 番組で直筆ラブレター
デイリースポーツ 6月8日(金)20時19分配信
 テレビ番組「クイズダービー」(TBS系)などで活躍し、現在は筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病と闘う仏文学者の篠沢秀夫さん(79歳)の姿が8日、TBS系「爆報THEフライデー」の中で放送された。
 篠沢さんは、09年にALSと診断され、喉に人工呼吸器をつけたため、声を失った。筋肉が萎縮する難病は篠沢さんから手足の自由も奪った。今は口からではなく、直接胃に栄養を投与するため、「胃瘻(胃ろう)」となり、歩くこともできなくなった。かすかに動く指先でパソコンを使い、大好きな翻訳作業を続けている。
 ALSと診断された時、医師から余命3〜5年と宣告されたという篠沢さんだが、番組には妻の礼子さんとVTRで登場。「ママが家にいてくれるとそれだけで。元気な笑い声を聞かせ続けてね」と結婚48年目の礼子さんにあてた直筆の“ラブレター”をプレゼントした。
 感激し、涙ぐむ礼子さんが「妻がいないと困りますか?」「パパが一番大変なのよね。パパ頑張ってね」と語りかけると、うんうんとうなずき、礼子さんを励ますように、両腕を力の限りに動かしてガッツポーズを作ろうとする仕草を見せた。
 スタジオで篠沢さんのVTRを見ていた「クイズダービー」司会者で盟友の大橋巨泉は、篠沢さんから「ガンバりましょう」と書かれた直筆の手紙を渡され、「字を書ける力を神様が残してくれている」と感無量の様子だった。
最終更新:6月8日(金)23時17分