訃報

「日本のディアギレフ」オペラ&バレエ・プロデューサーの佐々木忠次さん死去


「ササチュー」こと佐々木忠次氏の訃報。
数年前の舞台挨拶では既に一人で歩くのが困難になっていたようだった。
杖をつき人に支えられての登場だった。
ディアギレフがバレエ界にもたらした数々の功績に比べたら、ササチューなんて小さなものだ。
「日本のディアギレフ」とはずいぶん大きく出たなと思う。
だが、たとえば「世界バレエフェスティバル」の開催など彼なしではなかっただろう。
世界の色々なバレエ団のトップダンサーたちを一度に東京に集めてガラ公演を行う。
これは欧米のバレエ団が夏にシーズンオフとなり、ダンサーたちは休暇を取るからこそできることだ。
今でこそ世界フェス以外にもあちこちで似たような企画が行われているが、先鞭をつけたのはササチュー氏だ。
綺羅星のごとく居並ぶトップダンサーたち。あの素晴らしい舞台を堪能できたこと、感謝している。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

「日本のディアギレフ」オペラ&バレエ・プロデューサーの佐々木忠次さん死去
スポーツ報知 5月6日(金)15時46分配信
 オペラ、バレエのプロデューサーで日本舞台芸術振興会(NBS)、東京バレエ団代表の佐々木忠次(ささき・ただつぐ)さんが、心不全のため4月30日に都内の自宅で亡くなっていたことが6日、わかった。佐々木さんは病気療養中だったという。NBSが同日、発表した。83歳だった。東京都出身。
 佐々木さんは1964年に東京バレエ団を設立。国内での活動はもとより、これまで30か国153都市で747回の海外公演を行うなど、世界に発信する日本のバレエを牽引してきた。また、英国ロイヤル・バレエ団など海外の著名なバレエ団やトップダンサーを日本に招いたり、ウィーン国立歌劇場など欧米の名門歌劇場を定期的に招聘(しょうへい)することなどに尽力。多くのアーティストとも親交があり、「日本のディアギレフ」、と呼ばれた。
 葬儀は4日に親族による密葬で執り行われた。6月12日にNBSにより「お別れの会」が行われる予定だという。
最終更新:5月6日(金)15時46分