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速度の遅い台風がまたまた雨を大量に降らせていて気になる。
そんな中、最近よく耳にする「堰止湖(せきとめこ)」と「土砂ダム」。
どう違うんだろうねという話をしていたのだが、気になったので調べてみた。

  • 堰止湖とは:山崩れや、火山の噴出物、河川の堆積(たいせき)物やビーバーなどの生き物の営みなどによって川の水がせき止められてできた湖。堰塞湖(えんそくこ)。「大辞林より」

これは国交省では「河道閉塞(かどうへいそく)」と呼ばれているものと同じらしい。
土砂ダムとは本来は堆積した土砂がダム状になっているものを表すそうだが、
今回の災害などでは堰止湖と同じ意味で使われているようだ。
また、テレビではNHKは堰止湖、民放各社は土砂ダムという言葉が使われているそう。


そもそも自然災害等で河川がせき止められて出来た湖は「天然ダム湖」というのが正式らしい。
しかしこの「天然ダム湖」という学術用語が受け入れられなかったのか、
国交省は「河道閉塞」という言葉を生み出し、さらに堰止湖や土砂ダムなど
という言葉がまた新たに生まれたと書かれているところもあった。
河道閉塞」…文字で見れば分かるけど耳で聞いたのでは分かりにくい
土砂ダム」…土砂が堆積している状態(=ダム)と間違いやすい
ということで、個人的には「堰止湖」が一番分かりやすくて良いと思う。
因に、英語だと「landslide dam」と表現するそうだ。「きょうの時事英語より」
地滑り湖?地滑りが起こってできた湖?と考えれば連想できるかな。